レッスン6
<ピアノで弾く音楽の世界 その2>

ピアノを弾いてみたいと思うとき、流れるように或いは軽快な感じで弾くにはどうすれば良いのだろうと思うことはありますか?

前回レッスン5ではピアノをなめらかに演奏するのは難しいと書きました。そしてそれを練習するときにはメロディーを歌ったり、頭の中に流れたりしてから弾き始めてくださいとも云いました。

まず弾こうとしている曲の全体像が頭の中にすでにあることが演奏することの大事な要素になります。

曲の全体像を知るには演奏されている音源を聴くのが一つの方法です。

もう一つは自分で楽譜を読んで曲の全体像を理解したいときの方法です。

それは、楽譜を前にしたら先ず曲全体をみて、ト音記号かヘ音記号か、何調なのか、何拍子なのか、何拍目から始まっているのか、テーマは何処でそれが全体の中でどう動いているかなど、曲を知るためにその性格を知ろうとしてください。

楽譜だけで分かりにくいときは演奏されている音を聴きながら楽譜を見るという方法もあります。

曲の性格が少し掴めたら、弾き始めてください。

自分で音楽として演奏することが大事です。

両手で弾く曲であれば両手で、曲の最初から最後まで一度弾いてみてください。

全く初めての方や独学の方から「エーッ、そんなん最初から無理!!」という声が聴こえてくるようです。そうです。無理かもしれないのです。でも無理の領域が人によって違います。そしてそれぞれの弾きにくい領域によって、練習方法があります。

演奏するときの人それぞれに違う困難さを解消するための練習方法は、後日書きたいと思っていますが、まず今弾こうとしている曲の世界に身を置いてみてください。

この時、頭の中で流れている曲の世界と自分が弾いている曲がかけ離れていても、気落ちしないで「どうしたらいいかな」と前向きに考えていってもらうことも必要です。

いいえ、気落ちするよりももっと困ることがあります。それは自分が演奏したいと思っている曲を見失ったまま演奏してしまうことなのです。

レッスン7<ピアノを練習していこうと思うとき>

次回は6月27日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン5
<ピアノで弾く音楽の世界その1>

ピアノを弾いてみたいと思うとき、どのような曲を弾いてみたいと思いますか?

華やかな曲ですか?激しい曲ですか?ホッとする曲ですか?

ピアノは音域も広く、オーケストラのように音を重ねて重厚に響かせたり、メロディーを歌ったりと幅広く表現する事ができます。

ふと耳にした旋律を弾いてみたいと思い、指一本でメロディーを弾いてみたとします。ハナ歌で歌ってみた時と違い、一音一音切れてしまいますね。「初心者の雨だれ弾きだから当たり前でしょう」と思われるかもしれませんがそれだけでは無いのです。

『レッスン3 <ピアノという楽器の音を楽しむ>』で書いたように、ピアノってどんな音がするのかなと思いながら実際に遊んでみた方はお気付きになったかもしれませんが、ピアノはなめらかに旋律を弾くのは難しい楽器なのです。

この簡単になめらかに弾けないのが第一番目の難関であり、ピアノに挑戦する面白さでもあると思っています。

だってこの鳴り方がピアノなのですもの。

さあ、ここであきらめないで練習していきましょう。

練習というと弾けるかなという気持ちが先に立ち音の場所、いいえ音というより鍵盤の位置の確認をしようとしてしまうことがよくあります。

そうすると背中が曲がり、目を皿のようにして鍵盤を探し、肩に力が入ってしまいます。

メロディーは何処かへ行ってしまい、なめらかになんて何の事という状態になります。

ここで思い出して欲しいのがレッスン1で書いた姿勢です。それからレッスン2の中でやったようにメロディーを歌ってみてください。

メロディーが頭の中に流れるようになったら、

弾いてみてください。

不思議と歌っている感じになめらかに聴こえることがあるのです。

ピアノを弾くのが全く初めてではなく、両手で弾けることが出来ても、メロディーをなめらかに弾くというのはさらに上達する方法のひとつです。

他にも、なめらかに弾くために手首の柔軟性や指使いという技も必要になってきます。

レッスン6<ピアノで弾く音楽の世界その2>

次回は6月20日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン4
<教則本や曲の楽譜を前にして弾くときに>

ピアノを弾いてみたいと思うとき、楽譜を読むのがしんどいなと思ってしまいませんか?

レッスン1で姿勢のことを書きました。レッスン2ではメロディーを楽しみましょうというお話でした。レッスン3ではピアノの音の響きを存分に楽しんで欲しいという気持ちをお伝えしようと思いました。

さて、こう書いていくとそんなことでうまくいく訳はない、響きを楽しむなんて上手になってからでしょうと思う方は多いでしょうね。

特に教則本や曲集を譜面台に置き、いざ弾いてみようと思うと姿勢も、音を楽しむことも吹っ飛んでしまい、メロディーすら良く流れないということになってしまうことがあります。

こんな時も一呼吸置いて、今弾こうとしている曲はどんな感じかなと思いを馳せてください。

メロディーをドレミで歌ったり、先生に弾いてもらったり、きれいな音の音源があれば、何回も聴いたり、簡単な曲でもどういう流れになっているか曲の形式を考えてみてください。

何回も弾いたり、譜面を見ながら聴いたりしているうちに、音符と音の関係が分かってきます。譜面を読むのは練習が要ります。ソルフェージュという科目名があるほどの内容ですが、それが出来ないとピアノが弾けないと思うことはないのです。

でも楽譜が読めたら世界が広がりますね。

楽譜が読めるようになる練習は、たくさんの楽譜を読むことです。あまり難しくない曲で。

もちろん最初のうちはレッスンの時に先生に手伝ってもらうのもいいですね。

初めての場合、たどたどしいこともあるかもしれません。でもどんな短いフレーズを弾く時でも音が良く響いてそして指が動きやすい姿勢で弾いて欲しいです。

自分の好きな曲をCDや何かの音源で聴いている時の気分になって弾いてください。

ピアノの音を楽しむことが楽譜を読んで弾けるようになる早道です。

次回レッスン5

<ピアノで弾く音楽の世界>

次回は6月13日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン3
<ピアノという楽器の音を楽しむということ>

 ピアノを弾いてみたいと思うとき、どのような音色を思い浮かべますか?

練習を始めて間もないとき、次のレッスンの練習に追われているとき、普段の生活のことが頭から離れないときなどピアノを弾いていても音色など気にも留めてないことありませんか?

この回では、教則本について書きませんが随分昔から自分の鳴らす音を弾く前に思い浮かべて弾くことを理念にした教則本があります。でも一人でそれを練習するのは大変ですね。

まず自分の音がどう鳴っているのか分かりにくいし、どうすれば良い音になるのかも分からないし、そもそもどんな音が良い音なのか、どんな音で弾きたいのかも分からないかもしれません。それが分かったら最初から上手に弾けそうですものね。

こんな時レッスン2で書いた『音楽を演奏することは、音楽を聴くことと並行して現実の中の別の世界で遊ぶ楽しさを味わうことでもあります。』のところを思い出してください。

自分で演奏できないときは聴くことで別の世界に遊んでみてください。

自分の好きな曲をCDでも、FMでも配信されているものでも、音楽会でも、レコードでも手当たり次第に聴いてみてください。たくさん聴く中で自分が求めている音に気が付いてくることがあります。

たくさん聴くことと並行して、自分で弾くピアノの音もどういう鳴り方をしているか楽しんでください。

88鍵全部の音を響かせてみてください。

お子さんと一緒に一人は高い音からもう一人は低い音から順番に弾いて行ったり、それを半音階にしたり、音階を同じ音(例えば1オクターブ離れたドの音から)平行に弾いて行ったりして遊ぶのも楽しいです。

曲も弾けないのにバカバカしいと思うかもしれませんが、とんでもない。

これから弾くのはピアノなのですから。どう鳴っているかも楽しめないで、弾き方(テクニック)など分からないと思いませんか。

ピアノの音を楽しめない時、陥ってしまうのが

嫌気が差すとか、あきらめの気持ちとか、めんどうと思う気持ちなどですね。

そんな時は世界中に楽しめる演奏や曲があります。 それを楽しんでみてください。

次回レッスン4

<教則本や曲の楽譜を前にして弾くときに>

次回は6月6日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。