レッスン3
<ピアノという楽器の音を楽しむということ>

 ピアノを弾いてみたいと思うとき、どのような音色を思い浮かべますか?

練習を始めて間もないとき、次のレッスンの練習に追われているとき、普段の生活のことが頭から離れないときなどピアノを弾いていても音色など気にも留めてないことありませんか?

この回では、教則本について書きませんが随分昔から自分の鳴らす音を弾く前に思い浮かべて弾くことを理念にした教則本があります。でも一人でそれを練習するのは大変ですね。

まず自分の音がどう鳴っているのか分かりにくいし、どうすれば良い音になるのかも分からないし、そもそもどんな音が良い音なのか、どんな音で弾きたいのかも分からないかもしれません。それが分かったら最初から上手に弾けそうですものね。

こんな時レッスン2で書いた『音楽を演奏することは、音楽を聴くことと並行して現実の中の別の世界で遊ぶ楽しさを味わうことでもあります。』のところを思い出してください。

自分で演奏できないときは聴くことで別の世界に遊んでみてください。

自分の好きな曲をCDでも、FMでも配信されているものでも、音楽会でも、レコードでも手当たり次第に聴いてみてください。たくさん聴く中で自分が求めている音に気が付いてくることがあります。

たくさん聴くことと並行して、自分で弾くピアノの音もどういう鳴り方をしているか楽しんでください。

88鍵全部の音を響かせてみてください。

お子さんと一緒に一人は高い音からもう一人は低い音から順番に弾いて行ったり、それを半音階にしたり、音階を同じ音(例えば1オクターブ離れたドの音から)平行に弾いて行ったりして遊ぶのも楽しいです。

曲も弾けないのにバカバカしいと思うかもしれませんが、とんでもない。

これから弾くのはピアノなのですから。どう鳴っているかも楽しめないで、弾き方(テクニック)など分からないと思いませんか。

ピアノの音を楽しめない時、陥ってしまうのが

嫌気が差すとか、あきらめの気持ちとか、めんどうと思う気持ちなどですね。

そんな時は世界中に楽しめる演奏や曲があります。 それを楽しんでみてください。

次回レッスン4

<教則本や曲の楽譜を前にして弾くときに>

次回は6月6日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

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