レッスン17<楽譜を読む練習2>

バイエルが最後まで弾けたら、次に何を弾くことができるかなと楽しみな気持ちになれるかも知れません。

バイエルに続いて楽譜を読む練習にもなるお勧めの曲集の一つは『ブルグミュラー25の練習曲』です。

一曲ずつ標題が付いているので、弾きたい曲から練習できる楽しみもあります。

バイエルと共に、定番の曲集です。

ピアノを練習したことがある人の中で、ほとんどの人が弾いているのではないでしょうか。

連弾や二台のピアノ用の楽譜も出ているので、

合奏の楽しみも味わうことができます。

バイエルを修了すると、作曲された時代や国の違う作曲家の曲集を弾いてみるといいですね。

例えばバッハ、モーツァルト、シューマン、シューベルト、プロコフィエフ、チャイコフスキー、ハチャトリアン、カバレフスキー、バルトークなど子供のために書かれたものやあまり難しくないものを集めた曲集もたくさん出版されています。

この他にアメリカの作曲家でギロックも子供のためのアルバムがあります。

楽譜を何冊も持って1、2曲ずつでも弾いていくと音楽の世界が広がり、楽譜を読む力もついてきます。

上記の曲集と一緒に、ソナチネアルバムⅠも是非加えて欲しい曲集です。

ソナタ形式やロンド形式、楽章ごとに変わる雰囲気を体感するのにお勧めです。

ここにバッハピアノ小曲集も加われば、なかなか豪華なラインナップで、着実に読譜力と共にピアノが身に付いていきそうです。

次回、レッスン18<楽譜を読む練習3>は11月7日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン16<楽譜を読む練習1>

楽譜を読むのは、慣れていないと億劫に感じると思います。

早く読めるようになる人もいますから、練習方法もその人その人で違ってきます。

どのような教則本を使うかは色々な考え方がありますが、全くの初心者であればバイエルは楽譜を読む練習に使いやすい教則本です。

バイエルは初めから後半の難しいと思うあたりまで、できるだけ早く進みましょう。

もし途中で停滞したら、弾いてみたかった曲と並行してバイエルも練習を続けてください。

リズムを譜面から読み取ることも譜読みで難しいことの一つです。

16分音符や付点の付いた音符など細かいリズムになると音の高低を読み取ることより、難しいです。

バイエルにも音符の長さに付いての説明がありますが独学の場合などリズムを正確に読み取るのは難しいことだと思います。

そんな時はバイエルから離れて、メロディーを歌えるほど知っている曲を、楽譜を見ながら片手で何曲も弾くと楽譜と音楽の関係が分かってくると思います。

バイエルピアノ教則本は初めての人が順を追って楽譜を学ぶのに便利にできていて、音楽的にも納得できる曲も多いですが、難点もあります。

ピアノの音域の広さを表記するためにト音記号とヘ音記号を使った大譜表が後の方になって出てくることです。

バイエルには大譜表の説明も明確に書いてある訳ではないのでト音記号ばかり読んでいると、ヘ音記号で混乱することがあります。

大人の初心者がバイエルを始める場合は、初めに大譜表というものを頭に置いておくとト音記号とヘ音記号の関係がよくわかると思います。

小さな子供の場合はト音記号とヘ音記号を使った大譜表から始まるトンプソンの『小さな手のためのピアノ教本』などから始める方が良いと思います。

次回、レッスン17<楽譜を読む練習2>は10月24日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン15
<基礎的な練習をするには
        楽譜を読むということ>

レッスン14までは、あまり難しく考えずにピアノの音を楽しむことを書いてきました。

ピアノを弾きたいと思ったとき、弾けたら楽しいだろうと思って始めると思います。

弾いてみたい曲あるいは弾くことのできる曲を楽しんでいる間はいいのですが、自分で想い描いたピアノ音楽の世界にはなかなか到達せず、行き詰まってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時は基礎的な練習に戻ってみるのもいいと思います。

基礎的な練習の一つは楽譜を読んでみることです。

今までピアノの音色、メロディーの流れ、リズムを感じて楽しむことを書いてきたので楽譜を読まなければならないのか、やっぱり大変なんだと思われた方もいらっしゃるかも知れません。

ピアノの音色、メロディー、リズムを楽しんだからこそ自分の演奏をだれかと共に楽しみたいと思うこともあるでしょう。

家族でも友達でも誰かの前で演奏する時、その演奏に納得できるのは、演奏者が曲全体を把握していることが重要になってきます。

楽譜からどう演奏したいか考えることは、納得できる演奏をする第一歩になります。

ピアノの音色、メロディー、リズムを楽しんだからこそ楽譜も読みやすくなり、楽譜から情感も読み取れるようになっていくと思います。

次回、レッスン16<楽譜を読む練習>は10月10日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。