レッスン18<楽譜を読む練習3>

楽譜を読むというと、基本的には楽譜の五線のどこに音符が書いてあったら何の音かが分かるという事とリズムが数えられるという事です。

譜読みに慣れていないと、そこから音楽を想像することはとても面倒に感じてしまうと思います。

そこで譜読みに取りかかる時の気持ちの準備をお話します。

新しい曲の譜読みを始める時、音符を一音一音読むのではなく2小節、4小節などテーマの基となる部分から読んでいくことです。

(曲の中には最初のまとまりの部分が、3小節など奇数のこともありますが、初歩の曲には少ないと思います。)

その次にテーマと思われる曲を代表するメロディーを的確に把握してください。

その時に左手の伴奏部分の役割もしっかり感じることが大事です。

よく指が動かないから弾けないと言われますが、

曲が分かってくると意外と指は音楽にしようと動くものです。

このような方法は独学の場合は少し難しいかも知れませんが、実際に演奏されている音源があれば楽譜を見ながら聴いてみるのも良いかもしれません。

バイエルやソナチネアルバム1巻は古典的形式が確立している良い曲も多いので、譜読みの基礎を学ぶのに良い教材だと思います。

もう少し大きな曲になると、曲全体の形式が長くなったり、音符が細かくなったり、合唱の楽譜を一人で弾いているように声部が三つ、四つと複雑になってきます。

曲が大きくなっても、全曲を通してどういう構成になっているか考えるところは同じです。

レッスン17で挙げた子供のための曲集の数々は小規模ながら音楽的な世界を広げるとともに譜読みの練習にもなります。

大人が弾いても楽しめる曲集です。

次回、レッスン19<暗譜について>は11月21日に更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン17<楽譜を読む練習2>

バイエルが最後まで弾けたら、次に何を弾くことができるかなと楽しみな気持ちになれるかも知れません。

バイエルに続いて楽譜を読む練習にもなるお勧めの曲集の一つは『ブルグミュラー25の練習曲』です。

一曲ずつ標題が付いているので、弾きたい曲から練習できる楽しみもあります。

バイエルと共に、定番の曲集です。

ピアノを練習したことがある人の中で、ほとんどの人が弾いているのではないでしょうか。

連弾や二台のピアノ用の楽譜も出ているので、

合奏の楽しみも味わうことができます。

バイエルを修了すると、作曲された時代や国の違う作曲家の曲集を弾いてみるといいですね。

例えばバッハ、モーツァルト、シューマン、シューベルト、プロコフィエフ、チャイコフスキー、ハチャトリアン、カバレフスキー、バルトークなど子供のために書かれたものやあまり難しくないものを集めた曲集もたくさん出版されています。

この他にアメリカの作曲家でギロックも子供のためのアルバムがあります。

楽譜を何冊も持って1、2曲ずつでも弾いていくと音楽の世界が広がり、楽譜を読む力もついてきます。

上記の曲集と一緒に、ソナチネアルバムⅠも是非加えて欲しい曲集です。

ソナタ形式やロンド形式、楽章ごとに変わる雰囲気を体感するのにお勧めです。

ここにバッハピアノ小曲集も加われば、なかなか豪華なラインナップで、着実に読譜力と共にピアノが身に付いていきそうです。

次回、レッスン18<楽譜を読む練習3>は11月7日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。