レッスン14<歌とともに その2>

ご家庭で歌とともにピアノを楽しむときでも、ピアノ担当の人は前もって練習しておく方がいいですね。

伴奏してみたい曲の楽譜を譜面台に置いてメロディーだけ弾いてみることも伴奏を弾く時に役に立ちます。

そしてその歌を歌ってみるのもいいですね。

楽譜なしで歌えるようになったらベースやリズムを担う左手の伴奏を練習してみましょう。

そしてテンポをその曲に相応しく決めて、メロディーを歌いながら、左手で伴奏を弾くと、拍感とでも言いたくなるような安定した流れができてきます。

弾き歌いが難しかったら頭の中にメロディーを流しながら左手を練習してみてください。

前奏は歌の出だしを助け、曲全体の雰囲気を決めるのでとても重要です。

伴奏付きで歌うことに慣れてない人は、前奏の終わるところが分かりにくく「どこから歌い出したら良いのですか」と聞かれることもあります。

前奏から歌に入るところの伴奏者の呼吸も大事です。

ここまで出来れば立派な伴奏者ですが、練習は結構大変です。

完全にできてなくでも、合わせてみたらどうでしょう。

一生懸命練習しているのを聴いて、家族の誰かが歌いたくなるかも知れません。

そして連弾や二台のピアノのアンサンブルのように、歌とともに楽しむこともピアノが上手になる方法の一つです。

次回、レッスン15<基礎的な練習をするには>は8月26日に更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン12
<アンサンブルの楽しみ(二台のピアノ)>

前回は連弾についてでしたが、ピアノ二台のアンサンブルはスケールの大きな演奏を楽しめます。

ピアノ二台のために作曲された良い曲もたくさんあります。

連弾の場合は、前回書いたように初心者の練習にとても役立ちます。

連弾と違ってピアノを二台使うと、音域の広い曲を片手ずつ練習したい時など曲全体を聴くことができます。これはアンサンブルとは言いませんが。

二台のピアノのアンサンブルは中程度になった子どもにとって、とても楽しみな演奏形態ではないかと思います。

ピアノを一台ずつ使うので響きの大きさとともに、アンサンブルをしている実感が持てると思います。

でも音楽家の中にはピアノという同じ楽器の、同じ音質でのアンサンブルって意味があるのかと批判的な声もあります。

ピアノ一台分の音域を一人で弾くので、二台分で作曲された曲をどう弾くのか演奏者の力量が要求されます。

演奏会で二台のピアノがプログラムに入っている時、演奏者は楽しそうだけど聴いているほうは散漫な気持ちになることがあります。

二台のピアノに対する批判的な声はこれも原因の一つかもしれません。

弦楽器、管楽器、打楽器なども無伴奏やそれ一台での演奏もありますが、ピアノは一台で音楽が成り立ってしまいます。

演奏者は初心者であろうと一人で音楽全体を背負うことになります。これをしんどいと感じることも多い楽器です。

一人で頑張って練習したご褒美として、二台のピアノを使った練習や二台のピアノのために作曲された曲を発表会などで弾くのは、ピアノを楽しむための一つの方法です。

次回、レッスン13<歌とともに>は8月29日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。

レッスン11
<アンサンブルの楽しみ(連弾)>

ピアノを習い始めたとき、右手か左手あるいは両手で弾いても、一つのメロディーを弾くことをまず練習します。

左右の手が同時に違う動きをするのは、少しピアノに慣れてからですね。

でもせっかく音域の広いピアノで単音のメロディーだけというのは、もったいないです。

連弾は始めたばかりの人も、すぐにピアノの響きの中に身を置けるとても良い方法です。

慣れるまで伴奏の音につられてしまうことがあるかもしれません。

そんな時はメロディーを歌ってみてください。

歌を習っているわけではなくても、歌うことは音楽にとって根源的なものです。

何回も歌って、歌うことに慣れると伴奏の音と歌が一緒に流れていきます。

ピアノの練習をするとテンポを一定に保つ訓練が出来ます。初心者でもテンポが安定している人と練習すると初歩から安定した音楽を意識できるようになります。

子供さんが習い始めるときなど、ご家庭で連弾をして楽しめると良いですね。もしテンポが揺れていても、何が変なのか気付くことが出来ます。

練習しているとき何かちょっと違うと気付くことが上手になる第一歩ですから。

アンサンブルで大事なことは第一にテンポです。

テンポというものは、お互い弾きながら相手の音を聴くと合わなくなります。探り合うことになって一つの音楽を創り上げることが出来なくなります。

弾き始めるときにこの速さでと決めて同じテンポで弾いていきます。

これは独奏の時の、右手と左手のテンポのとり方と同じです。

左手が和音などで伴奏になっている曲など特に

わかりやすいですが、左手のテンポで右手のメロディーを弾きます。

次回レッスン12 <アンサンブルの楽しみ(二台のピアノ)>は8月15日更新予定です。

これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。