ピアノを弾いてみたいと思うとき、どのような音を思い浮かべますか?
ピアノそのものの音色よりもショパンやモーツアルトなどのピアノ曲あるいは映画音楽やゲームの音楽がまず頭の中で鳴っているのではありませんか。
ピアノを楽しむためにはメロディーを弾いてみたいと思いますね。でも初めからスラスラ弾けないかも知れません。
そんな時はひと呼吸置いて、弾いてみたい曲を思い浮かべてみてください。
『ラ~』でも『ハミング』でも弾いてみたいメロディーを歌ってみてください。
それから鍵盤に手を置きメロディーが歌のように流れるか試してみましょう。
何回か挑戦するうちにひとりでメロディーが弾けるようになるかも知れません。
今一番弾きたい曲ではなく、今弾ける曲になってしまうかもしれませんが。
ピアノで初めてメロディーが弾けた時、あるいはもう少し進んでメロディーに簡単な伴奏が付けられた時など、弾きはじめて間もない頃から気を付けたいことがあります。
それは一本指で弾くときに弾いている指以外の指を握ってしまわないことです。
一本しか指を使ってなくても、全部の指がふんわりと広がって、弾いている自分の目から手の全体が見えていることです。
この時にもレッスン1で書いた姿勢のことを思い出してください。
『両足の裏はしっかり床に付け、腰から背中までを柔軟に支えます。』のところです。
身体を支えているから、腕も支えられ、指もふんわり広がって88鍵全部の音を自在に弾いていける準備が整いました。
まるで一流のピアニストの様です。
音楽を演奏するということは、音楽を聴くことと並行して現実の中の別の世界で遊ぶ楽しさを味わうことでもあります。ですから出来るだけゆったり構えて、焦らずご自分の出したい音色、奏でたい音楽をさがしてください。
次回レッスン3
<ピアノという楽器の音を楽しむということ>
5月30日更新予定です。
これまでのレッスンはメニュー【ピアノを楽しむために】からご覧いただけます。