《ピアノを楽しむために
大人と子どものはじめの一歩》

はじめまして《オルペウスムジークハウス長岡京》のピアニスト・講師の坂本かおるです。

新型コロナウイルスが猛威を振るう今、色々な過ごし方が提案されています。

楽器の演奏も気持ちを落ち着かせるのに効果的とも言われます。

オルペウスムジークハウスホームページ開設にあたりレッスンに来て頂けない今、自宅でピアノを楽しむためのワンポイントレッスンを連載したいと思います。

ここでお話しするピアノはアコースティックピアノがご自宅にある設定ですが、電子ピアノでも参考にして頂ける所もたくさんあります。

もちろんこれからピアノを弾いてみたいと思っていらっしゃる方にも参考にして頂けると嬉しいです。

レッスン1

<ピアノを弾いてみたいと思うとき>

 ピアノを弾いてみたいと思うときどういう気持ちになりますか?

その時々、それぞれの状況で違いますね。まったく初めての方は何をどうしたら良いのだろうと思うでしょう。

子どもの頃習っていた方は手の形について厳しく直されたり、あまり気が乗らない曲を毎日必ず10回は練習しなさいなどと言われたことを思い出すでしょう。

でもそれはちょっと脇に置いておいて、初めてあるいはもう一度始める時に体に無理なく上達するために一番大事なことを次に書いていきます。

それは姿勢です。手を鍵盤に置いた時、手の甲が鍵盤から下がり過ぎたり、上がり過ぎたりしない様に椅子の高さを決めます。

両足の裏はしっかり床に付け、腰から背中までを柔軟に支えます。

この体の構造が整うとよく指が動き、音色も良く、音が響く様になります。

この姿勢で腕を鍵盤の30センチ位上から力を抜いて落としてみて下さい。

どんな音がしましたか?力を抜いて手を落とすと文字で書かれても分かりませんね。

実際のレッスンで私がやって見せても、打鍵するということを直ぐに理解するのは難しいようです。でも頭に置いておく事が大切です。

ピアノの前に座って弾こうとしたとき、ふと思い出してください。姿勢はこれで良いのかと。

子どもの場合、鍵盤と手の関係を最適にすると足が床に届かないことがあります。この場合、足の裏でしっかり支えられる高さの脚台を用意してください。

趣味でずっとピアノを弾くのを楽しんでいらっしゃる方は何曲か自由に弾ける曲をお持ちかも知れません。ピアノを楽しむのはそれが一番大事です。でも弾いていて手が痛くなるとか指が思うように動かないなどと感じていらっしゃったら、姿勢のことを思い出してください。ピアノは音域が広いので腰から背中までを柔軟に支えるというところの『柔軟に』を体得するのが難しいと思いますが、両足の裏をしっかり床に付け、腰から背中までを柔軟に支える姿勢はとても大事です。 

次回レッスン2 <メロディーを弾いてみる時に>

5月23日に更新予定です。

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