レッスン16<楽譜を読む練習1>

楽譜を読むのは、慣れていないと億劫に感じると思います。

早く読めるようになる人もいますから、練習方法もその人その人で違ってきます。

どのような教則本を使うかは色々な考え方がありますが、全くの初心者であればバイエルは楽譜を読む練習に使いやすい教則本です。

バイエルは初めから後半の難しいと思うあたりまで、できるだけ早く進みましょう。

もし途中で停滞したら、弾いてみたかった曲と並行してバイエルも練習を続けてください。

リズムを譜面から読み取ることも譜読みで難しいことの一つです。

16分音符や付点の付いた音符など細かいリズムになると音の高低を読み取ることより、難しいです。

バイエルにも音符の長さに付いての説明がありますが独学の場合などリズムを正確に読み取るのは難しいことだと思います。

そんな時はバイエルから離れて、メロディーを歌えるほど知っている曲を、楽譜を見ながら片手で何曲も弾くと楽譜と音楽の関係が分かってくると思います。

バイエルピアノ教則本は初めての人が順を追って楽譜を学ぶのに便利にできていて、音楽的にも納得できる曲も多いですが、難点もあります。

ピアノの音域の広さを表記するためにト音記号とヘ音記号を使った大譜表が後の方になって出てくることです。

バイエルには大譜表の説明も明確に書いてある訳ではないのでト音記号ばかり読んでいると、ヘ音記号で混乱することがあります。

大人の初心者がバイエルを始める場合は、初めに大譜表というものを頭に置いておくとト音記号とヘ音記号の関係がよくわかると思います。

小さな子供の場合はト音記号とヘ音記号を使った大譜表から始まるトンプソンの『小さな手のためのピアノ教本』などから始める方が良いと思います。

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