レッスン11
<アンサンブルの楽しみ(連弾)>

ピアノを習い始めたとき、右手か左手あるいは両手で弾いても、一つのメロディーを弾くことをまず練習します。

左右の手が同時に違う動きをするのは、少しピアノに慣れてからですね。

でもせっかく音域の広いピアノで単音のメロディーだけというのは、もったいないです。

連弾は始めたばかりの人も、すぐにピアノの響きの中に身を置けるとても良い方法です。

慣れるまで伴奏の音につられてしまうことがあるかもしれません。

そんな時はメロディーを歌ってみてください。

歌を習っているわけではなくても、歌うことは音楽にとって根源的なものです。

何回も歌って、歌うことに慣れると伴奏の音と歌が一緒に流れていきます。

ピアノの練習をするとテンポを一定に保つ訓練が出来ます。初心者でもテンポが安定している人と練習すると初歩から安定した音楽を意識できるようになります。

子供さんが習い始めるときなど、ご家庭で連弾をして楽しめると良いですね。もしテンポが揺れていても、何が変なのか気付くことが出来ます。

練習しているとき何かちょっと違うと気付くことが上手になる第一歩ですから。

アンサンブルで大事なことは第一にテンポです。

テンポというものは、お互い弾きながら相手の音を聴くと合わなくなります。探り合うことになって一つの音楽を創り上げることが出来なくなります。

弾き始めるときにこの速さでと決めて同じテンポで弾いていきます。

これは独奏の時の、右手と左手のテンポのとり方と同じです。

左手が和音などで伴奏になっている曲など特に

わかりやすいですが、左手のテンポで右手のメロディーを弾きます。

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