レッスン18<楽譜を読む練習3>

楽譜を読むというと、基本的には楽譜の五線のどこに音符が書いてあったら何の音かが分かるという事とリズムが数えられるという事です。

譜読みに慣れていないと、そこから音楽を想像することはとても面倒に感じてしまうと思います。

そこで譜読みに取りかかる時の気持ちの準備をお話します。

新しい曲の譜読みを始める時、音符を一音一音読むのではなく2小節、4小節などテーマの基となる部分から読んでいくことです。

(曲の中には最初のまとまりの部分が、3小節など奇数のこともありますが、初歩の曲には少ないと思います。)

その次にテーマと思われる曲を代表するメロディーを的確に把握してください。

その時に左手の伴奏部分の役割もしっかり感じることが大事です。

よく指が動かないから弾けないと言われますが、

曲が分かってくると意外と指は音楽にしようと動くものです。

このような方法は独学の場合は少し難しいかも知れませんが、実際に演奏されている音源があれば楽譜を見ながら聴いてみるのも良いかもしれません。

バイエルやソナチネアルバム1巻は古典的形式が確立している良い曲も多いので、譜読みの基礎を学ぶのに良い教材だと思います。

もう少し大きな曲になると、曲全体の形式が長くなったり、音符が細かくなったり、合唱の楽譜を一人で弾いているように声部が三つ、四つと複雑になってきます。

曲が大きくなっても、全曲を通してどういう構成になっているか考えるところは同じです。

レッスン17で挙げた子供のための曲集の数々は小規模ながら音楽的な世界を広げるとともに譜読みの練習にもなります。

大人が弾いても楽しめる曲集です。

目次