ピアノを弾いてみたいと思うとき、どのような曲を弾いてみたいと思いますか?
華やかな曲ですか?激しい曲ですか?ホッとする曲ですか?
ピアノは音域も広く、オーケストラのように音を重ねて重厚に響かせたり、メロディーを歌ったりと幅広く表現する事ができます。
ふと耳にした旋律を弾いてみたいと思い、指一本でメロディーを弾いてみたとします。ハナ歌で歌ってみた時と違い、一音一音切れてしまいますね。「初心者の雨だれ弾きだから当たり前でしょう」と思われるかもしれませんがそれだけでは無いのです。
『レッスン3 <ピアノという楽器の音を楽しむ>』で書いたように、ピアノってどんな音がするのかなと思いながら実際に遊んでみた方はお気付きになったかもしれませんが、ピアノはなめらかに旋律を弾くのは難しい楽器なのです。
この簡単になめらかに弾けないのが第一番目の難関であり、ピアノに挑戦する面白さでもあると思っています。
だってこの鳴り方がピアノなのですもの。
さあ、ここであきらめないで練習していきましょう。
練習というと弾けるかなという気持ちが先に立ち音の場所、いいえ音というより鍵盤の位置の確認をしようとしてしまうことがよくあります。
そうすると背中が曲がり、目を皿のようにして鍵盤を探し、肩に力が入ってしまいます。
メロディーは何処かへ行ってしまい、なめらかになんて何の事という状態になります。
ここで思い出して欲しいのがレッスン1で書いた姿勢です。それからレッスン2の中でやったようにメロディーを歌ってみてください。
メロディーが頭の中に流れるようになったら、
弾いてみてください。
不思議と歌っている感じになめらかに聴こえることがあるのです。
ピアノを弾くのが全く初めてではなく、両手で弾けることが出来ても、メロディーをなめらかに弾くというのはさらに上達する方法のひとつです。
他にも、なめらかに弾くために手首の柔軟性や指使いという技も必要になってきます。