子どもがピアノを初めて練習する時の教則本は定番のドイツのバイエルピアノ教則本、アメリカのトンプソン現代ピアノ教本に始まり、その後、日本で出版されたものやアメリカやヨーロッパで使われている曲集を日本語版にしたものなど種類が多くあります。
教則本というものも、その教則本の作曲家が生きていた時代や住んでいた国によってその本の中に使われている音楽がそれぞれ違います。
導入としての教則本に続く練習曲も、時代や作曲家の考え方で曲が出来上がっています。
つまり教則本や練習曲はそれぞれの曲集の中で一つの世界が出来上がっています。
音楽的な面だけでなく、テクニック的な内容まで。
教則本は導入なのでひと通り修了した方が次に進み易いですが、練習曲はいろいろ種類もあり
例えばツェルニー40番が終わったから、音楽的に演奏できるようになったとは言えません。
今弾いている練習曲と難易度が同じぐらいか、
少し難しくても将来弾いてみたい曲ならこの練習曲が終わってからと思わずに是非両方練習してください。
出来るだけ広い音楽の世界を経験するためには、
教則本や練習曲は可能な限り早く終わることを
お勧めします。
練習曲集一冊を早く修了するには、楽譜の読み方や曲全体を把握する力が要ります。必然的に力が付きます。
専門的な訓練だと思われる方は、好きな曲集だけにするとか、大人の初心者にお勧めするように、弾きたい曲を練習しながらその曲が弾けるための方法を考えると良いと思います。